東北に二胡演奏＆交流に行ってまいりました。

東北に二胡演奏＆交流に行ってまいりました。
今回は２泊３日の予定でしたが、３日目は帰ってきてそのまま知恩院の『兼実忌』に参加するという強行スケジュールでした。
１日目は宮城県塩釜にあるお寺で念仏会が催されておりました。
そこに演奏と法要参加と交流をしてきました。
今まで何度か塩釜には行っておりましたが、
津波が高架の駅の下まできていた（要するに１Fはまるまる水が来ていた）
ということを、今回聞いて、改めて被害の大きさを実感しました。

二胡の演奏をしていると、皆さんの目が輝いているのが分かりました。
大変な思いをした方々。その方々が喜んでくださる姿が、
逆に僕に力をくれたように思いました。
その後一緒にお念仏をして「また会いましょう！」と約束をして別れました。
以前仙台に来て演奏した時にお会いした方もいて、
「また会いましょう！」という言葉は、社交辞令ではなくて本当に会えることがあるんだなぁと実感しました。
また、今回お会いした皆さんと会えたらいいですね（＾＾）
念仏会に参加させていただいてありがとうございました！
来てくださった方々、ありがとうございました！！

２日目は宮城県石巻にあるお寺で、遺族の会がありましたので、その会に参加してきました。
今回、ついに石巻まで電車が通じるようになって、はじめて電車で石巻まで行きました。
物理的には少しづつですが、回復しているのだなぁと感じましたが、
まだまだ震災前と同等の状態に戻るには時間がかかりそうです。

遺族の会ではいつもご住職のお話と座談会があります。
僕がお伺いさせていただく時は、お話と座談会の間に二胡演奏させていただきます。
会に参加されている方にはもちろんですが、お堂に安置されている亡くなった方のお骨にも聴いてもらえたらと思って演奏してきました。
辛い思いをなさった方々に、少しの間だけではあるのですが、心落ち着く演奏ができたら、
優しいメロディーを送ることができたら、そう思って演奏してきました。
今回は前回いただいたリクエスト曲も演奏してきました。
喜んでくださったかな（＾＾）

会が終わった後は、なんと自宅でのカキ鍋に招待してもらって、
とてもありがたい一日を過ごさせていただきました。
と～～っても美味しかった（＞＜）！
石巻の海産物は美味しいですね。近畿のものとはまた別のモノでした（＾＾）
たまたま日程が重なって、神戸の和尚さんも来ておられました。
この和尚さんは僕よりも、もっと頻繁に石巻に通っておられます。
今回その和尚さんが法話をされたのですが、
会の方と心の繋がりがあるように見えました。
法話の内容ももちろん素晴らしかったのですが、
一日一日、関係を積み上げていく、仲良くなっていく、
その力というのは何物にも勝るものなんだと感じました。
ありがたい「縁」の力をみたように思いました。
良い話をありがとうございました。

震災は物理的にも心にも深いキズを残しています。
僕にも神戸の震災で受けたキズがあることを最近知りました。
（自分では気づかないものでした。東北の震災がきっかけで知りました）
僕の傷なんてきっと浅いものだけど、
深いキズを受けたひとには「癒える」ということは無いのかもしれません。
だけど、一日一日関係を積み上げることで、人と人との心が近くなっていくことがあります。
それが何になるのかは分からないけれど、「大切な何か」になっていけば、
未来を生きるちからになるのかもしれません。
応援できたらいいなぁと思います。

ところで、
善福寺の七夕の演奏会とCDの売り上げを石巻の「蓮の会」に寄付してきました。
全部でなんと！４万５千円になりました。
ご協力いただいた皆様ありがとうございました！！