知恩院にて、25日まで御忌法要が営まれております。
御忌というのはつまり、法然上人の年忌みたいなものです。
20日まさひろも法要に出座させていただきましたが、
その日はいつもの法要とは違う、震災で亡くなられた方への、弔いの法要が執されました。
自坊ではいつもお弔いしておりますが、
本山での法要ではまた、見えぬ大きな力が働いてくれるだろうと、
改めて、阿弥陀さまに法然さまにすがるつもりで、お念仏申させていただきました。
法要の時の主の人(導師という)が、宣疏なるものを申し上げるときがあります。
20日の法要で、その導師の方が、もうかなり高齢の方であるにもかかわらず、悲しさで声を振るわせて読んでおられました。
皆、震災の悲しみを抱いているのだと分かり、辛い気持ちになると同時に、
少しでも被災された方の力になれればと再確認したのでありました。
その法要は、悲しみ一杯でした。でも、こういう法要こそ、大事なのではないかと思いました。
僧侶の本当の役目だろうとおもいました。
法要後は、最近の暗い気持ちが、少しやわらぎました。
そしてまた、改めて、少しでも被災者の為になるように(勿論自分の生活が安定していることが根本にあってしまいますが)、歩んでいこうと思いました。